先の見通しがたてにくい

いきあたりばったりのADHD

発達障害の中でも特に個性が際立つADHDの多くは、計画が立てられないもしくは、ものごとを整理立てて考えられません。しばしば感覚で動きますから、周囲からは危なっかしい人、もしくは軽薄な人とみられがちです。確かにその通りなのですが、行動できずいじいじしているよりも、見ていて気持ちが良い面もあるでしょう。

賢明な人は失敗を避けて安全圏を歩こうとしますが、adhdの中には後先考えずに走り出したり、想像もつかないような突飛な行動に出たりする人がいます。成功すれば賛同を得られるでしょう。しかしそうでなければ、あざけりや軽蔑のまなざしを受けるかもしれません。こだわりの強さで困難を乗り越えて、大成する人ももちろんいます。

実際歴史に名を残した偉人の多くに、発達障害傾向がみられていた事が、様々な研究からわかってきました。常に世の最先端をゆくからこそ、意に反して人々の間で浮いてしまうのでしょう。

先が見通せないからこその達成

先が見通せないから不安になるパターンもありますが、逆にだからこそ臆することなく、大胆不敵に動ける事もあるのです。発達障害当事者であることを公表した、超有名なハリウッドスターは、目がくらむような超高層ビルから、スタントマンを使うことなく、飛び降りるシーンを涼しい顔で演じきった事で話題になりました。しかも命綱もつけないのですから、命知らずにもほどがあります。

彼は運が悪ければ命を落としかねない現実を、想像できなかったのでしょう。彼には守るべき妻も子もいましたが、自分が欠けた家族の未来を考えたら、けしてできなかった行動に違いありません。先の見通しが立たなければ計画を立てるどろか、成功のための構想を練る事もままならないでしょう。その都度やりたいことをし、やりたくない事はしないのが、当事者の基本姿勢なら、多くを期待するのが困難である代わりに、強い意思で信念を貫くのも当事者ならではです。

先が見通せないゆえの恐怖

先が見通せないかゆえに必要以上に、恐怖をいだいてしまう事もあります。今現在世界を飛び交う新型コロナウイルス渦は、発達障害者の最も弱い部分を直撃しました。特に自閉傾向が強い人に顕著に表れる、想定不安は生きようとするエネルギーをも、奪っていったのです。こだわりが強いゆえに予定していた事が、途中で滞ってしまった時や、突然の環境の変化で変更を余儀なくされた時、脳内は思考停止します。

字義通りに受け取ってしまう事や、0-100思考で中間がない事で、テレビから流れてくる情報は、さらに恐怖心や不安感をあおります。家にこもればコロナウイルスの脅威は、消滅するかもしれませんが、さらに深刻な心の問題が起きてくる事も、想定しておいてほしいと思います。

想像力の乏しさ

多くの人は仮にいつ自粛解除されるのか、まったく見通しがたたない状況であっても、すぐに死のうとは思わないでしょう。気分を変えて音楽を聴いてみたり、ゲームを楽しんだりなどして、時間をすごすで人も多くいます。人によっては今まで忙しくてでできなかったことを、これを機にチャレンジしてみようと考えるかもしれません。こっちがなくてもあっちがあると、比較的柔軟に思考の切り替えができるからです。

だれもこの状態が永久的に続くとは考えてもいないはずです。しかし自閉傾向が強い人は、こうした切り替えが大変苦手です。それでも誰かが常にそばにいれば、世間話をしながら不安な気持ちを紛らわす事ができるでしょう。ここで浮き彫りになった発達障害者の弱さは、想像力の乏しさです。先行き不安になるそもそもの原因は、ここにあったのです。

情報をシャットアウトする事も大事

東北大震災の時に浮き彫りになったのは、連日悲惨な現場の様子がテレビや新聞で報道され続けた結果、うつの悪化を引き起こされた人が増えた事です。わたしもその1人でした。同じことが今現在起きています。正しい情報をしっかり受け取る事は重要ですが、それにより自分自身のメンタル面が傷つくなら、情報量を多少でも絞り込んだ方が賢明です。自分なりの発散方法を開拓してみるのもおすすめです。同居家族がいない独身者でも、snsをうまく活用して孤独感を切り抜ける事ができるでしょう。幸いにも様々なコミュニティーツールが開発されており、無料で利用できるものもありますから、ぜひ探してみてください。

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