発達障害者は空気が読めない??

お互い様の社会

空気は吸うもので読むものではない!

発達障害者の特徴の1つとして、よく上がってくる定番中の定番ですが、ほんとうに当事者は空気が読めないのか、それとも読む気がないのか賛否両論あるでしょう。わたしに限って言えば、思いつくまま口走る傾向はあるものの、極力今話題にしている内容から、大きく外れないように意識して話しています。

10代から20代の頃はほぼ真逆な事をしていました。強引に自分が関心ある内容に、誘導していくきらいがあったのは事実です。他の人が大事な話をしている時に、割り込んでいく事もしていましたから、相手は制止しなければなりませんでした。文字通り空気が読めていない状態でしょう。いつからか当事者特性が少しずつ理解できるようになり、わたしのこの状態は改善されていきました。

当事者も空気をしっかり読んでいます!

ここまで読んでいくと”なあんだ、空気ちゃんと読めているではないか”と思う事でしょう。空気を読める人は読めるのです。かといって読める度合いは千差万別ですから、個人差がかなりあります。逆に読みすぎて適応障害などの、二次障害を起こす人もいますから、空気が読めても手放しでは喜べません。

適応障害とは

特定の環境がストレスとなり、最悪うつ病や強い不安感を発症したり、破壊行動を含む反社会的な問題行動を引き起こしやすくなります。多くはストレス要因を除去すれば少しずつ改善されていきますが、環境改善が困難な場合は薬物投与やカウンセリングが利用されます。

ストレス要因は人によって様々です。ある人は静かすぎる環境に強い不安をいだきますし、ある人は光と音に反応して強いストレスを感じると、いったしだいです。最もつらいのはなかなか周囲に理解してもらえない事でしょう。ある人にはなんでもない事が、ある人には脅威になるのです。その日の気分によっても度合いが違ってきますから、ともするとわがままと受け取られかねません。

適応障がい者はどの程度の割合でいるのかリサーチしてみると、2011年現在でヨーロッパは1%、日本では15%程度ですから少数派です。数年後にうつ病や統合失調症などへ移行していくケースもあります

わたしの場合

人で密集し声や雑多な音であふれかえった環境が大変苦手です。群れの中にいる間はさほど自覚はないのですが、自室へ戻ってホッとしたとたん、強い不安やいらいら感または悲壮感に、しばしば襲われます。そうなると数時間は一切何も手に付かず、抑うつ感に悩まされますから、横になって天井を見つめながら、静かに時を過ごすのが常です。

奇異な目で見られたり、笑われたりすることへの恐怖が、しばしば脳裏によみがえってきます。その場にいる間は口数が少なくなり、表情も硬くなっていきました。体もこわばり目だけは周囲をうかがって、ぎょろぎょろしますから、完璧に挙動不審に見えていたことでしょう。

けして発達障害者特有の症状というわけではないようです。人に迷惑をかけてはいけませんみんなと仲良くしなさい和を大切に、これら恥の文化がわたしの中では、大きく幅をしめていたのは確かです。ましてや不特定多数の人とは違う視点でものを見て、思ったことをそのまま口にしてしまう、発達障害者が社会から、はみ出していくのは必須でしょう。

迷惑はお互い様

日本に古くから伝わる教えには、平和なご近所付き合いをしていくための知恵が、豊富に含まれています。個を押さえる事で波風立てず、平穏に過ごす事ができるでしょう。ただし1人1人が持つ才能は育ちにくいかもしれません。そこからさらに多くの日本人は、我慢する事を学習していきました。

わたしたち当事者には適応できません。そもそもそれぞれに育った環境が違います。100人いれば100の個性や人格を持つのに、一律に横並びになる事そのものが、無理があると感じてしまうのです。納得できなくても従う事は、理性的姿勢であり大人のふるまいかもしれませんが、感情を押し殺して生きる弊害の方が、はるかに高リスクと思えます。

迷惑をかけるのはお互い様です。 残念ながら神様は人間を完璧には作られませんでした。 むしろ迷惑をかけてもいいのではないでしょうか。 失敗は成功の基とはよく言われますが、他人の粗さがしをするよりも、良いところを見つけていく方が、自分も相手も幸せな気持ちになるでしょう。

つらい時には素直につらいと口に出した方が、気持も楽になります。どのあたりで助けが必要か、その情報を適切に周囲に提供する事によって、より完成度の高いコミュニティを作っていけるでしょう。生きづらい人も減っていくのではないでしょうか。

生きているだけでいい、いてくれてありがとう

誰かの役に立たない者は、生きている価値がないと思っている人は、多い事でしょう。不純物を取り除くことで、社会はさらに良くなるという理論は、役に立ちたくても何で役に立ったら良いのかわからない人を、絶望のどん底へ追い込んでいきます。

孤独な人を生み自己肯定感も破壊していきます。有能な人だけで社会が占められたら、多少経済は廻るかもしれません。でも感情や人間的暖かみはない、味気ない社会になっていきそうです。生活が便利に快適になっていくのは、とてもうれしいのですが”生まれてきて幸せ”と、心から思える世界にするために、わたしたちができる事は、たくさんあるように思えるのですが、みなさんはいかがでしょうか。

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