発達障害者の感覚過敏ー嗅覚

鋭すぎる嗅覚

文字通り嗅覚が極端に鋭い感覚をいいます。単純に神経質すぎるあるいは敏感すぎるだけなら問題ありません。公共の場に行けなくなったり、バスや電車に乗れなくなったり、学校や会社にも行けなくなったりてしまうなど、日常生活に支障が出て大変生きづらくなってしまうのが辛いのです。
 
体調の良しあしに影響されますから、周囲の理解を得られにくくなります。場合によっては単なるわがまま、神経質すぎて付き合いずらい人と思われてしまうなど、当人は周囲が思っている以上に辛い思いをしている場合もあるでしょう。臭いのない場所に行くとしたら、人口の少ない田舎暮らしを始めるか、引きこもるしかないのでしょうか。
 

農薬の匂いを嗅ぎ分けるという人も

発達障害当事者の友人で、キャベツの千切りをするたびに、農薬をかぎ分けるという人がいました。通常は店頭に陳列されている野菜の多くに、農薬がかかっています。店頭に並ぶまでに、1日弱さらに手もとに届くまでに最長1週間は、費やしているでしょう。
 
いいかげん農薬も薄まっているはずですが、それでも微妙な臭いをかぎわけるとは、なんという鋭敏な嗅覚かと、当事者仲間の間でも、驚かれていました。さぞストレスがたまるだろうと、その辛さを思うばかりです。実際いつもいらいらしていて、些細な事でも切れやすく、人間関係トラブルが絶えない人でした。
 
嗅覚の鋭さを食品関係や化粧品メーカーなどで、生かせそうなのですが、切れやすさやトラブルの多さが災いして、失業を繰り返していました。良いものを豊かに持っていても、社会適応できない、よく見るパターンです。
 

鈍麻⇔過敏

発達障がい者のみんなが感覚過敏と限りません。逆に鈍麻もあります。わたしは水カビの匂いを全く感じません。ですから洗濯物を最長1カ月近く洗濯機に入れっぱなしにしていても平気です。
 
主人から口うるさく言われますから、さすがに2~3日で干しています。たまに「洗濯物がすごい悪臭を放っているよ」と指摘されても、ピンときません。その代わり食品カビの匂いには敏感です。
 
嗅覚が鋭い夫さえ気づけない古いパンの、ほんのひとつぶのカビの匂いをかぎ分けます。単に気にしすぎるだけなのでしょうか。なんとも説明がつかない感覚が、われながら面倒臭いと思ってしまいます。
 

気になる臭い様々

感覚過敏は個人差があり、嫌いな臭いも千差万別です。汗のにおいが嫌いという人や、香水や化粧品の香りが苦手という人もいます。どの臭いで過剰反応するかを、しっかり把握して日常の買い物時に、注意深く品物を選ぶ、マスクをしてみる、好きな臭いのものを身につけてみるなどの、工夫も多少は役に立つでしょう。自分なりのストレス発散方法を見つけて、体調を整える事もおすすめです。

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