多くの発達障害者が聴覚過敏に悩まされています。辛い時には我慢せずにイヤーマフのような器具を使うなど工夫は必要です。過敏の程度は多々ありますから、中には聴覚に不便していないが、触覚や視覚などが異常に鋭いという人もいます。一口に過敏と言っても千差万別なのが、なおいっそうわかりずらさを増しますから、定型の人には悩ましいところでしょう。
怒られるのは苦手,叱って
しばしば大声で怒鳴られたり怒られたりすると、必要以上に当事者は大きく強く感じてしまう事があります。特にメンタル的に不調だとなおさら強く感じてしまうのです。普通の声量で話していても、怒鳴られたあるいは怒られた、なじられたと感じてしまう事もあります。
声を小さくするなど合理的配慮をすればいいのかというと、そう単純な問題ではありません。定型発達者にしてみればいつも通りの音量で話しているのに、何がいけないの?となるかもしれません。お互いに緊張状態が長く続く事で、一緒にいる事もつらくなるでしょう。
発達障害当事者が苦手意識を持っている相手だと、どれだけ優しい静かな言葉で話されても、気持が受け付けない事も多々あります。実は嫌だと感じるきっかけがあり、そこを丁寧な対話でお互いに理解を深めていく事で、解消される事も多いのです。ただしこれも超多忙な現代人(特に都会人)には、なかなか難しい問題かもしれません。せめて怒るのはやめて、しかるくらいにしてくれたらうれしいです。
耳栓をしてみた
相手の言葉を字義通りに受け留めてしまう、冗談が通じないなどの特性も悩みを助長させます。相手に変われと言いにくいケースも多々あり、必ずしも誰とでも対話が成立するわけではありません。物理的に距離を置けない家族のケースもあるでしょう。そう考えると情報のデトックスをしてみる事も、1つの解決方法かなとは思いました。